西棟
西5病棟(脳神経外科・呼吸器内科)
患者さんが残存機能を活かし、これから「自分らしく生きるため」の医療と生活の支援を、多職種の医療スタッフと共働しながら行っています。
看護の専門性を発揮し、患者さんやご家族に安心で安全な療養環境を提供します。
西6病棟(精神科)
総合病院の精神科として、精神疾患の患者さんに対し、薬物療法、心理療法、電気痙攣療法などを行うと共に、身体合併症の治療も他科と連携をとりながら行っています。傾聴・共感・支持的対応に努め、患者さんの言動から精神状態を把握し、安心して療養できる環境を提供しています。ラジオ体操や季節感を取り入れたレクリエーションなどのアクティビティを行い、社会生活への復帰に向け支援しています。
西7病棟(がん診療ゾーン、呼吸器内科、内科、腫瘍内科、外科、放射線科)
主にがん患者さんの化学療法・放射線治療を担当しています。内科では血液内科の患者さんを受け入れており、無菌室を整備しています。化学療法後に免疫力が低下した患者さん他、チーム医療と連携してきめ細やかな看護を行っています。
西8病棟(泌尿器科・内科)
腎臓、膀胱、前立腺のがん患者さんの治療のため、男性患者さんが多く療養されています。
泌尿器科はロボット手術を年間900件以上行い、化学療法も400件近く実施しております。
平成30年に排尿ケア部会を立ち上げ、自己導尿指導を行える看護師を育成し、患者さんに合わせた自己導尿用カテーテルの選択を行い、患者さんのQOL向上に努めています。また、術後の尿失禁を軽減するために、骨盤底筋の動きをエコーで確認し、骨盤底筋群体操を指導しています。
毎週木曜日には、泌尿器科医師・病棟看護師でカンファレンスを行い、退院後の療養生活を見据え、患者さん・家族に寄り添った切れ目のない看護を提供しています。
西9病棟(耳鼻咽喉科・形成外科・放射線科)
耳鼻咽喉科では、耳鼻咽喉・頭頸部外科領域の手術、形成外科では先天性疾患の口唇口蓋裂の数回にわたる修正術を患児の成長とともに見守り、その他乳房再建、眼瞼下垂の挙上など、多様にわたる外科手術を行っています。乳幼児から高齢者まで幅広い年齢の患者さんを対象にしており、専門医とともに患者さん一人一人に寄り添い、自分らしくより最適な暮らしを送っていただく事を目標に日々看護しています。また、がん疾患の放射線化学療法を行っており、思いやりと優しさをモットーに、安心・安全に専門的治療を受けていただけるよう全力でサポートしています。
中央棟
中央手術室
「患者さんの安全を守り責任を持って行動します」をモットーに、抜群のチームワークで年間10,300件を超える手術を行っています。
ハイブリッド手術室1室を含む全16室を有し、内視鏡手術器械9台、ポータブルエックス線撮影装置3台、移動式顕微鏡4台、ナビゲーションシステム2台を整備し、より質の高い高度な手術に対応しています。
看護師64名(手術看護認定看護師2名・周術期管理認定看護師8名を含む)、麻酔科医師34名、CE18名(内6名は手術室とICUの専任として常駐)、事務員4名、看護補助者13名で24時間手術可能な体制を整えています。
平成24年に導入した手術支援ロボット手術は、令和元年には217件の手術症例を実施しました。また、平成27年4月よりハイブリッド手術室の運用を開始し、平成28年に「経カテーテル大動脈弁挿入術」認定施設の認定を受けました。今後、更なる高度急性期医療の充実に向け取り組んでまいります。
ICU・HCU
ICU(10床)・HCU(4床)は2つのユニットで構成されており、クリティカルケアが必要な患者はICUで、ハイケア患者はHCUで受け入れています。新生児から成人までの全診療科の患者が対象です。主に予定手術後、院内で集中ケアが必要となった患者、救命救急センターや救急外来からの緊急入室を受け入れています。
スタッフ構成は集中ケア認定看護師2名、小児救急看護認定看護師1名、感染管理認定看護師(特定看護師)1名を含むICU 39名、HCU 8名の看護師と看護業務員5名です。
医師、看護師、理学療法士、薬剤師、臨床工学技士、栄養士などの医療専門職と、患者さんとそのご家族との協働したチーム医療を目指しています。
適切な医療の提供ができるよう看護師はいつも患者さんのそばにいます。患者さんの重症化の回避と早期回復の援助を考え、実践しています。
救命救急センター
心臓や血管の病気、脳卒中を中心に、あらゆる救急・重症の患者さんを受け入れ、専門的な治療や看護を24時間体制で行っています。
緊急入院された患者さんとご家族のニーズに応えられるよう、専門のスタッフと協力し、療養生活から精神面までサポートすることを目指しています。安全で安心していただける看護を提供するため、心肺蘇生法をはじめとした救急看護の専門的知識と技術を習得し、緊急時にも対応できるよう、日々、研鑽を重ねています。
中6病棟(内科・救急科)
救急病床は「広島市の救急医療をチーム医療で担う」を理念に掲げ、中等度以下の全診療科を対象とした、夜間緊急入院患者さんを受け入れています。内科病床では消化器疾患、腎疾患、糖尿病などの治療を行い、日中の内科緊急入院患者さんも積極的に受け入れている病棟です。2019年度は1883件の緊急入院を受け入れました。全診療科対象の緊急入院に応じることができるよう、各科と連携しチームで協働し、患者さん・ご家族に安心していただけるよう看護を行っています。
中7病棟(呼吸器外科・呼吸器内科・腫瘍内科)
肺癌・気胸等の手術件数は、年間350~400例あり、クリニカルパスを使用し、術後早期離床を図り合併症予防に努めています。がん看護では、化学療法、放射線療法をはじめ、免疫チェックポイント阻害剤による治療等が安全に受けられるよう合併症や副作用に注意して看護を行っています。救命救急センターや集中治療室で生命の危機を脱した重症呼吸不全の患者さんを受け入れています。また、肺炎・COPDの急性憎悪やがんの検査・診断から終末期までの化学療法以外の患者さんも入院しており、緩和ケアチームやPT、退院支援看護師と連携し他職種でのチーム医療を行っています。呼吸療法認定士4名を中心に、患者さんのQOLを第一に考え、安心・安全な看護が提供できるよう呼吸器疾患看護の質向上に努めています。
中8病棟(脳神経内科・脳神経外科・眼科・内科)
4科混合病棟であり、多岐にわたる看護を提供しています。
脳神経疾患の方には、検査・治療・日常生活の援助等、医療ソーシャルワーカー・リハビリ科・医師などの他職種との連携を密に図り、在宅退院へ向けて個人に応じた医療的ケアの指導にも力を入れています。
眼科の方は、1泊2日の白内障手術入院が多く、短い期間の中でも個人の理解度に合わせた分かりやすい退院指導をおこなっています。
やさしさと思いやりを持ち、患者さんご家族を中心とした安心で安全な看護の提供を実践しています。
東棟
東5A病棟(循環器内科)
狭心症のカテーテル検査・治療、ペースメーカーの植え込み、不整脈の治療を行っています。
心筋梗塞や心不全の患者さんには、心臓リハビリを計画的に行い、多職種と連携し退院へ向けての支援を図っています。
東5B病棟(心臓血管外科・循環器小児科・内科)
主に心臓血管外科手術を受けられる患者さんの術前、術後の看護を実践しています。開心術や、ハイブリッド手術室でのステントグラフト治療、経カテーテル的大動脈弁留置術などの心臓・大血管低侵襲治療もチームで展開し、患者さんにとってより最適な治療法を選択しています。退院後の生活を見据え、多職種で連携して医療・看護を提供しています。
東6A病棟(内科)
消化器、特に胃や肝臓の内科的先進治療を行っています。また糖尿病看護認定看護師1名、広島県糖尿病療養指導士1名、腹膜透析指導看護師3名を中心に、糖尿病や腹膜透析患者さんへの指導・教育に力を入れています。
部署では「専門職としての能力を高め、他職種と共働し、質の高い看護を提供する」という病棟目標を掲げ、患者さんの退院後の生活に必要な、医療・社会資源が適切に提供できるよう、2019年度は医師を含め他職種と25件のカンファレンスを実施しました。
東6B病棟(外科)
主に消化器系(食道・胃・肝臓・胆嚢・膵臓・腸)の手術、及び化学療法や放射線療法などの治療・看護を行っています。また、手術後の食事療法や人工肛門ケア、在宅中心静脈栄養、在宅経管栄養などの専門的ケアを個別的に支援できるよう努めています。
東7A病棟(婦人科・乳腺外科・内科)
女性の疾患である子宮・卵巣・乳房の手術を中心とした病棟です。患者さんが安心して療養できるように細やかな看護を行っています。
東7B病棟(外科・皮膚科・内科)
手術を受けられる方、内視鏡や放射線・化学療法など様々な治療の患者さんを対象としています。混合病棟ならではのフットワークの良さを活かした個別性のある看護を提供しています。
東8A病棟 総合周産期母子医療センター 新生児科(NICU/GCU)
早産児やハイリスク新生児を院内外から受け入れ、集中治療と細やかな看護を行っています。メディカルソーシャルワーカー・臨床心理士・理学療法士と協力しながら、赤ちゃんの健やかな成長を支援し、ご家族の心の支えになれるよう優しい看護を基本としたファミリーセンタードケアに取り組んでいます。
東8B病棟 総合周産期母子医療センター 産科
ハイリスク妊産婦の緊急入院を受け入れ、新生児科、救急部門などと連携を取りながら母子の救命に全力を尽くしています。また、母乳育児の推進と育児技術の習得を目的に24時間母子同室を行い、不安なく退院していただけるようサポートします。
東9A病棟(小児科・循環器小児科・神経小児科・小児外科・新生児科・形成外科・耳鼻咽喉科・整形外科・心臓血管外科・脳神経外科・歯科・眼科・皮膚科の15歳未満の方)
小児科をはじめとして、ほぼ全診療科における主に15歳未満の子どもさんを受け入れています。乳幼児から学童期・思春期という様々な発達段階にある子どもさんの成長に合わせ、看護師と病棟保育士が連携し、長期入院となっている子どもさんのがんばりやご家族を支える看護を行っています。また、処置・検査・手術に対して、子ども達が理解できるように、特別な積み木やお人形を使用して説明を行う“プレパレーション”を行っています。ホスピタル・プレイ・スペシャリスト(HPS)の資格を有した看護師を中心に、入院経験が子どもたちの自信になり、笑顔で退院していけるよう、遊びを通した関わりを行っています。プレイルームでは毎日のレクリエーションや季節ごとの行事を行い、また院内学級では個々に合わせた学習支援のみならず、子どもさん同志の関わりを大切にした授業が行われています。子どもさんとご家族が安全に安心して楽しく入院と退院後の生活を過ごせるように調整しています。
東9B病棟(整形外科・歯科口腔外科・リウマチ科)
幅広い年代の様々な疾患を持つ方々の手術を中心に、質の高い医療とともに、やさしさと思いやりのある看護を行っています。リハビリテーション科と協力しながら、退院後の生活を考慮した支援にも積極的に取り組んでいます。
外来紹介
外来
疾病予防や療養指導を行い、患者さんの「健康の自立」を支援しています。 また、安全に配慮した看護を実践しています。
救急外来
24時間365日、年中無休体制で、診療科医師・看護師・コメディカル各部門の総力を挙げて、重症・軽症を問わず、内科系疾患の救急車・徒歩来院患者さんの救急診療を行っています。2019年度救急外来受診患者数は約29,000人、救急車受け入れ台数は約6,600台でした。
また、看護師による緊急度・重症度を判断し、診療の優先順を決める「院内トリアージ」を行っています。安心・安全な医療及び看護を提供できるよう、ERチームとして日夜頑張っています
放射線科
放射線科は、放射線治療部、血管造影室、内視鏡センター、撮影透視室の4つのモダリティーで構成されています。
【放射線治療部】
がん患者さんの放射線治療を一日に約60件行い、緊急照射にも対応しています。
他院からの紹介患者も多く時間外の緊急患者さんの治療も実施しています。
【血管造影室】
脳外科、循環器内科、小児循環器科、内科、外科など、緊急検査・治療も含め、月に約300件の血管内治療・検査を行っています。血管内治療のエキスパートナースが特殊で専門的な看護を実践しています。
【内視鏡センター】
上部、下部の内視鏡検査をはじめ、ESDやEMRなどの内視鏡的手術も行っています。検査・治療件数は、一日に上部20~30件、下部は20件前後です。患者さんが安全で安楽に検査・治療が行えるよう内視鏡技師免許を持った看護師が専門的な看護を実践しています。
【撮影透視室】
3テスラMRIやCT検査、透視下で実施する検査や治療に対応しています。ドレナージや嚥下評価、気管支鏡検査・治療、ERCPなどの低侵襲治療も実践しています。新生児から高齢者まで、緊急を含め、年間約3,500件の治療、検査を行っています。患者さんが安心・安全に検査・治療を受けられるよう専門的な看護を実践しています。
子育て中の看護師も多いため、仕事と子育てを無理なく両立できるよう、WLBにおいてもサポートしています。
人工腎臓センター
外来・入院の透析治療を行っています。医師、看護師、臨床工学技士が協力しながら透析ライフの質が高まるように、笑顔とやさしさを大切にし、患者さんご家族を支援しています。
通院治療センター
通院治療センターでは、外来患者さんの抗がん剤治療を行っています。2019年度11,290件の治療を行いました。医師、薬剤師、管理栄養士と連携をとり、患者さんに安心して治療を継続していただけるよう、安全な看護に努めています。